ストーリー

「ヨリコさん、僕と……付き合ってくれませんか」
「あー…一個だけ言っておきたいんだけど…、私……『オタク』なんだけど、それでもいい？かな。っていうか私の場合、ふ、『腐女子』っていうんだけど…」
「『オタク』だろうと、その、ふ？『婦女子』だろうと、僕はヨリコさんが好きです！」

―――その時、彼は『腐女子』の意味を知らなかった…。

純朴で気のいい大学生・諏訪ヒナタの彼女は、2歳年上のバイト先の社員・白崎ヨリコ。彼女とのデートの場所は池袋。ヨリコの希望で行くのは、腐女子の憧れ「執事喫茶」や、腐女子の聖地「乙女ロード」。あまりのディープな世界にカルチャーショックを覚え、愛を見失いそうになるヒナタ。
そこへ更に追い打ちをかけるように、４年越しの彼女がいる友人のコージには、「彼女と長続きするのは趣味が合うから」などと言われ、激しく動揺してしまう。
そんなことは露知らずヨリコは、ヒナタに腐女子のスパルタ教育を施すべく、彼の部屋にＢＬゲームを持ち込んだり、ヒナタとコージの良からぬ妄想をしたりと相変わらずの日々。しかしそんなある日、ヒナタはヨリコから衝撃的な知らせを聞かされる。ヨリコが幸せになるため、彼がとった行動とは…？

※『腐女子』アニメやボーイズラブ（略してＢＬ）の世界を全力で愛するオタクの女の子のこと。

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