陸(おか)に上った軍艦

公開:2007年6月16日

ストーリー

「ああ、シナリオがおしまいだ。なんにもしないうちに、鉄砲の弾に当たって死ぬのか‥‥。」
帝国海軍二等水兵として呉海兵団に入隊した新藤。彼には過酷な軍隊生活がまっていた。

「お前達はクズだ。兵隊ではない。クズを兵隊にしてやるんだ。」 それまで一人前の社会人として仕事をしてきた者たちが、 18歳の兵長にビンタをくらわされ、殴られる。
ある日、兵器庫から鉄兜が紛失する事件が起きた。犯人を探して果てしなく続く拷問。強要された兵士の自白で、事件はようやく、“解決”する。

そんな中、兵隊たちの唯一の楽しみは、一泊の入湯外出だった。新藤と、同じく二等水兵である森川は下宿へ向かう。 森川には愛する妻が待っていた。二人で部屋にこもったきりの森川と妻に、誰も声をかけられない。

新藤のやりきれない日々にも終わりが近づいていた。戦況が悪くなる中、空襲を予告するビラが舞い落ちてくる。 「宝塚のお嬢さん 盛装してお待ち下さい 八月十五日 正午訪問します」 迎えた8月15日正午、土嚢の裏で緊張しきっている兵士たちに不安がつのる。「もう12時はとうに過ぎたのに、どうしたんだ。」 そこへ伝令が飛び込んできた‥‥。 (公式HPより転載)

作品詳細

監督:山本保博(第一回作品)
原作/脚本/出演:新藤兼人
出演:蟹江一平、滝藤賢一、大地泰仁、池内万作、加藤忍、二木てるみ
語り:大竹しのぶ
配給:パンドラ、シネマ・ディスト
宣伝:マジックアワー

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