汚れなき祈り

公開:2013年3月16日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

ストーリー

第65回カンヌ国際映画祭 女 優賞&脚本賞 W受賞!
『4ヶ月、3週と2日』(07)で、ルーマニア映画初のパルムドールに輝いた
クリスティアン・ムンジウ監督の待望の新作!

わたしたちを引き裂くのは、神か、悪魔か――。
ルー マニアの修道院で起きた実話を基に描いた衝撃作。

物語の主人公は、かつて同じ孤児院で育った二人の若き娘、アリーナとヴォイキツァ。国を出てドイツで暮らしていたアリーナは、ヴォイキツァに会いにルーマニアへ戻る。アリーナの願いは、世界でただひとり愛するヴォイキツァと一緒に居ること。しかし、ヴォイキツァは、神の愛に目覚めて、修道院での暮らしに満ち足りていた。彼女を取り戻そうとするアリーナは、次第に精神を患っていく。修道院では、彼女を救うためにある決断を下すのだが――。

本作は、2005年にルーマニアの修道院で実際に起きた「悪魔憑(つ)き事件」を基に、互いに深い絆で結ばれていたはずの幼なじみ二人が、信仰と愛のはざまで引き裂かれてしまう悲劇を描いたヒューマンドラマ。慈悲ある修道院で、なぜこのような事件が起きたのか――。「宗教の名のもとに繰り返される過ちを、我々は決して忘れてはならない」と語るムンジウは、題材をただセンセーショナルに扱うことなく、事の真相や渦中にいた人々の姿を、緻密な脚本と徹底したリアリズムで描き出す。

映画は、特殊な社会で起こった事件を描いているが、現代の孤立・閉塞感がすすむ世界中のあらゆる社会で起こりうる悲劇といえるかもしれない。パルムドール受賞監督の新たなる意欲作は、共同プロデュースにダルデンヌ兄弟を迎え、圧倒的な表現力で、あなたの心を強烈に揺さぶることだろう。

作品詳細

製作・監督・脚本:クリスティアン・ムンジウ(『4ヶ月、3週と2日』)
原案:タティアナ・ニクレスク・ブラン
出演:コスミナ・ストラタン、クリスティナ・フルトゥル、
ヴァレリウ・アンドリウツァ、ダナ・タパラガ
配給協力:マジックアワー

公式サイト

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