パーク アンド ラブホテル

公開:2008年4月26日

ストーリー

バックパックを背負い髪を銀色に染めた少女、美香はポラロイドカメラで目につくものを撮影しながら街を彷徨っていた。
見知らぬ街に建つ少しくたびれたラブホテルのそばを通りかかると、彼女は不思議な光景に出くわした。老人や子供たちが次々とホテルに入っていくのだ。美香は彼らの後に続いてみる。驚いたことに、その屋上には滑り台やブランコ、ベンチが置かれ、皆が思い思いに自由な時間を過ごしていた。 その夜、ラブホテルのオーナー、艶子が行き場のない美香を見かねて寝床を提供する。

毎朝、ホテルの前の道をウォーキングしながら通り過ぎる若い女性、月がある日突然「ここで働かせて下さい」と頼んでくる。月にもまた何か人に言えない事情がありそうだった。

ラブホテルの常連マリカは、毎回別の男とホテルにやってくる変わった女。フロントで艶子に威張り散らすマリカだが、偶然にも艶子の‘ある秘密’を知り、その内容と引き換えに自分の‘秘密’を艶子に伝えようとする。

それぞれの胸の内に深い孤独と絶望感を秘めた女たちと、それらを優しく包み込む艶子の存在。互いの心が鏡のように共鳴しあい、やがてラブホテルの屋上の小さな公園から人生を肯定する喜びが溢れ出す。

作品詳細

監督:熊坂出
出演:りりィ、梶原ひかり、ちはる、神農幸、津田寛治、光石研
備考:2008年ベルリン国際映画祭 最優秀新人作品賞受賞
2008年ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式招待
2007年釜山国際映画祭ニューカレンツ部門正式招待
提供:PFFパートナーズ=ぴあ、TBS、TOKYO FM、IMAGICA、ヒューマックスシネマ、エイベックス・エンタテインメント
配給:マジックアワー
宣伝:マジックアワー

公式サイト

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