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『つつんで、ひらいて』

『つつんで、ひらいて』

12月14日
シアター・イメージフォーラムほか
全国順次公開

TRAILER
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ABOUT THE MOVIE

映画紹介

「読者が思わず手に取る美しい本」が生まれる、その舞台裏へ

たとえば、本屋で平積みになった新刊本を手に取るとき。それも必ずしも自分のお気に入りの作家のものではない本にふれるとき。あなたを「動かしている」ものは何だろう。
それは本の装幀かもしれない。

菊地信義。空前のベストセラーとなった俵万智「サラダ記念日」をはじめ大江健三郎、古井由吉、浅田次郎、平野啓一郎、金原ひとみら1万5千冊以上もの本を手掛け、40年以上にわたり日本のブックデザイン界をリードしてきた稀代の装幀家です。本作は、美しく刺激的な本づくりで多くの読者を魅了し、作家たちに愛されてきた菊地の仕事を通して“本をつくること”を見つめた、おそらく世界初のブックデザイン・ドキュメンタリー。

監督は、是枝裕和・西川美和率いる映像クリエイター集団「分福」に籍を置き、『夜明け』で鮮烈なデビューを果たした新鋭・広瀬奈々子。手作業で一冊ずつデザインする指先から、本の印刷、製本に至る工程までを丁寧に綴り、ものづくりの原点を探ります。

本を取り巻く環境が急速な変化を遂げ、価値観が塗り替えられていく現代。「読者が欲しくなる本」をこしらえ続ける菊地の創作の秘密を紐解き、本をつくるひとびとの情熱と知恵を追いかけたこの映画は、本という表現の可能性をあらたに発見する冒険と言えるでしょう。

本を愛するすべての人へ

この映画を見たあとには、店頭でなぜか魅かれる本に出会ったとき、これまでは気にしなかったディテールに目が行くようになるはずだ。装幀を手がけたのは誰なのだろう、どんなこだわりが隠されているのだろう。どんな人が編集し、どんな工場で印刷され製本されたのだろう。

そうしたことに少しでも想像をめぐらすことができるようになれば、本の楽しみ方がひとつ増える。そうして本の楽しさを語る人が増え、未来にあらたな種を蒔く。この映画は、その場所を照らす力を持っている。

-内沼晋太郎(ブック・コーディネーター)

CAST

キャスト

「デザインとは設計でなく、
誰かのために“こしらえる”ものだと思うんです」

菊地信義装幀者

1943年東京生まれ。1965年多摩美術大学デザイン科中退。広告代理店などを経て、1977年装幀者として独立。以来、中上健次や古井由吉、俵万智、金原ひとみなど1万5000冊以上もの書籍の装幀を担当する。著書に『菊地信義の装幀』『装幀の余白から』他。1984年、第22回藤村記念歴程賞受賞。1988年、第19回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。

菊地信義
菊地信義 菊地信義

「シンプルなデザインって誰もが憧れるんですけど、
それを推すことができないのが僕らの世代」

水戸部功装幀家

1979年栃木県生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科卒業。大学在学時より装幀の仕事を始める。2011年、第42回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。
最近手がけた書籍に『君が異端だった頃』島田雅彦(集英社)、『科学する心』池澤夏樹(集英社インターナショナル)などがある。

水戸部功
水戸部功 水戸部功

「ただ読めばいいっていう機能だけになるか、
本という「もの」を大事にするか」

古井由吉作家

1937年東京生まれ。東京大学文学部独文科修士課程修了。1971年『杳子』で芥川賞受賞。80年『栖』で日本文学大賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年『中山坂』で川端康成文学賞、90年『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞。
近著に『ゆらぐ玉の緒』(新潮社)、『楽天の日々』(キノブックス)などがある。

古井由吉
古井由吉 古井由吉

STAFF

スタッフ

広瀬奈々子

監督・編集・撮影

1987年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業後、2011年より制作集団分福に所属。是枝裕和監督、西川美和監督のもとで監督助手を務め、『そして父になる』『ゴーイング・マイ・ホーム』『海街diary』『海よりもまだ深く』『永い言い訳』に参加。2019年、劇映画『夜明け』で映画監督デビューを果たした。

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音楽

フルート、オーボエ、サックス、アコーディオン、チェロ、コントラバスからなる特殊編成の吹奏楽バンド。タンゴやポップス、ジャズ、クラシック、現代音楽等をベースにメンバーが作曲し、親しみやすくチャーミングでありながらも、どこか異形とでも言うような、そんな音楽を奏でるのを得意としている。 2012年の結成後、フルアルバム2枚、LP、カセットテープ等、多数のリリースを行いながら、都内を中心に様々な場所で活動中。

鈴木常吉

エンディング曲

すずき・つねきち/1954年11月24日生まれ。東京都出身。89年、セメントミキサーズのヴォーカル/ギターとして伝説の番組「イカすバンド天国」(TBS)に出場。7代目イカ天キングに輝き注目を集める。90年にメジャーデビューするも、アルバム一枚を発表して解散。2006年にリリースした初ソロアルバム「ぜいご」の収録曲「思ひ出」が、09年にドラマ「深夜食堂」(TBS)のオープニング曲に使われて話題を呼ぶ。近年は俳優としても活躍し、広瀬奈々子監督デビュー作『夜明け』(19年)では木工所の従業員・米山源太役で出演。その他の主な出演作に『俳優 亀岡拓次』(16年/監督:横浜聡子)、『オーバー・フェンス』(16年/山下敦弘)などがある。

COLUMN

コラム

Coming soon…

COMMENT

コメント

装幀家。生まれ変わったら一度でいいからなってみたい、 ずっとずっと妬みつつも憧れている職業です。
— 恩田 陸さん(小説家)

ひとりの書き手として、紙がどういう風に印刷され、製本されるのかを見せてもらえてとても有難かったです。1冊の本が出来る裏側では、これだけの人が関わっていて、もの作りというものに没頭する人々がいる。そのことにすごく感動しました。
— 西川美和さん(映画監督・小説家)

菊地さんの膨大な仕事の中で、『決壊』が近年の重要な作品として挙げられるのを見るにつけ、私は、誇らしい気持ちになる。自分の書いた小説も、まるで、菊地さんのデザインに寄与するために書かれたかのような感じさえしてくるのだ。
— 平野啓一郎さん(作家)

本には二つの言葉が宿っている。目に見える言葉と、目には見えないもう一つの「コトバ」だ。この映画を見ていると、目に見えるものは、目に見えないものへの扉であることが分かってくる。そして、仕事にいのちを吹き込み、意味あるものにするのは、未知なる者への愛であることも。
— 若松英輔さん(批評家・随筆家)

タイポグラフィとデザインで物語や作者の思想が可視化されていく。その過程に触れて、菊地さんはデザイナーであるのと共に文学者なのだと感じました。
— 山崎まどかさん(コラムニスト)

紙の束を厚紙でくるんで背中で留めれば本のようなものになるが、菊地氏が「拵える」となぜかそれは、まるで疑いようのない、たしかな佇まいとなる。そのひみつに立ち会えた。
— 鈴木成一さん(グラフィック・デザイナー)

わざわざ「紙の本」で言葉を伝える意味を、いま私たちは日々問われ続けています。製本は「紙の本」がそこに在るためのすべてを請け負っており、菊地さんはそのことについて、ものすごく意識的です。同時代で共に本を作る幸せを、改めて感じずにはいられません。
— 笠井瑠美子さん(製本会社勤務)

つくる人、読む人、そして私たち。たくさんの人々の顔が浮かびました。本に出会ったとき、今までとは違う感覚を味わうことができるでしょう。
— 古屋涼子さん(代官山 蔦屋書店 建築・デザイン コンシェルジュ)

紙と鉛筆、レコード、ミルで挽くコーヒー豆、古い器、自宅のベランダから見える鎌倉の海… 被写体の菊地信義さん、菊地さんを取り巻く本を愛する方々、そして広瀬奈々子さんの手によって、丁寧に“こしらえられた”作品でした。お店に戻って、売場の本一冊一冊のストーリーと手触りを愛でたくなりました。
— 大野静子さん(TSUTAYA TOKYO ROPPONGI)

「拵える」「こしらえる」「こさえる」「他者があってのデザイン」「他者がないと人は存在しない」など、心に深く刻まれる言葉と、菊地さんの眼差しに強烈な印象を受けました。本に携わる人はもちろん、ものづくりや小売り関連の人たち、ドキュメンタリー好きまで、広くお勧めしたい作品です。
— 橋本亮二さん(朝日出版社)

人生で最初に出会った菊地さんの仕事は、小学生のときに買ってもらった「昭和文学全集」でした。はじめて手に取る函入りの本。赤い表紙にあしらわれた金箔の模様。ページを開けば天金がパラッパラッとはがれる音がして、小学生ながら「これは特別な本だ」と思いました。菊地信義さんという人は、彼があってこそ私たちの世代もある、今につながる土台を作られた方。ブックデザインをする人もしない人も、ぜひ観て頂けたらと思います。
— 名久井直子さん(ブックデザイナー)

THEATER

上映劇場

※上映時間および詳細は、各劇場へお問い合わせください。※前売券は劇場でお求めいただけます。
※劇場情報は随時更新いたします。

特別鑑賞券 1,400円発売中。劇場窓口でお買い求めの方に、菊地信義さん+水戸部功さん装幀の
非売品プレスシートをプレゼント!(数量限定)

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