池田千尋 | マジックアワー
池田千尋

いくつもの心揺さぶる珠玉の傑作漫画を世に送り出し、2016年に急逝した吉野朔実原作の「記憶の技法」。ファンにとっては待望の初の実写化が実現した映画『記憶の技法』は、巨匠・黒沢清監督の愛弟子として注目の気鋭女性監督、池田千尋が監督を務め、ガールズダンス&ボーカルグループ「E-girls」 のパフォーマーであり女優としてもドラマや映画に大活躍する石井杏奈を主演にむかえる。

東京に住むごく普通の女子高校生、華蓮(石井杏奈)は、幼少期の記憶の断片が不意に脳裏をよぎり、しばしば意識が飛んでしまう奇妙な記憶喪失癖に悩んでいた。自らのルーツ探しに協力してくれた青い瞳を持つ同級生、怜(栗原吾郎)とともに、失われた記憶のピースをたぐり寄せながら、想像を絶する真実に迫っていく――――。

池田千尋

何考えているのかわからない、フラフラした男。
一直線な女は、そんな男のやさしさに救われた。
痛くて情けなくてリアルで、すべての瞬間が愛おしいラブストーリー。


東京のカレーが美味しい良評判のカフェでアルバイトする男、本田(28歳)。来る者は拒まず、去る者は追わず、ただ過ぎていく毎日を生きている。
スーツケースに全財産を詰め込み、勢いだけで上京してきたワケあり女、アカリ(23歳)。住む場所も仕事のあてもない。
「よかったら、うち来る?」「とりあえず、ここにいれば?」
これは恋の始まりか、それともつかの間の共同生活か? 人を愛するって、なんだろう? 私たちはいつだって手探り状態のまま、出会いと別れを繰り返す。そして傷つくことを恐れながらも、また一歩前に進むのだ。今日こそその日、と自分に言い聞かせながら——。
趣里・佐々木大介らみずみずしい若手と、香川京子・渡辺真起子ら美しきベテランの競演、『東南角部屋二階の女』の池田千尋監督、待望のオリジナル長編映画。