マックス・フォン・シドー

マックス・フォン・シドー

第七の封印:アントーニウス・ブロック
野いちご:ガソリンスタンドの店主
処女の泉:テーレ

1929年4月10日、スウェーデンのルンドで生まれる。10代の時に友人たちとアマチュア劇団をたちあげて後、王立演劇学校で学ぶ。この時の同期にイングリッド・チューリンがいる。1949年『Bara en mor』でデビュー。1956年『第七の封印』でイングマール・ベルイマン作品に初参加。以降ベルイマン組の常連俳優となり、『野いちご』(1957)、『女はそれを待っている』(1958)『魔術師』(1958)、『処女の泉』(1960)、『鏡の中にあるごとく』(1961)、『冬の光』(1963)と立て続けに出演する。1965年『偉大な生涯の物語』でハリウッドデビュー。1973年『エクソシスト』のメリン神父役で一躍知名度をあげる。以降、ドラマ、アート系からハリウッド超大作まで、様々なジャンルの作品に出演。その中にはウディ・アレンやスティーブン・スピルバーグなど、ベルイマンファンの監督たちからの出演オファーも多くあった。2011年『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』の演技でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。2013年の今も現役で活躍中である。
[その他ベルイマン作品出演作]『狼の時刻』(1968)『恥』(1968)『情熱』(1969)『ザ・タッチ』(1971)

グンナー・ビョーンストランド

グンナー・ビョーンストランド

第七の封印:ヨンス
野いちご:エーヴァルド

1909年11月13日、ストックホルムで生まれる。1933年、王立演劇学校に入学。同期にはイングリッド・バーグマンがいた。1946年『われらの恋に雨が降る』でベルイマン作品に初参加。以降、『夏の夜は三たび微笑む』(1955)『第七の封印』(1956)『野いちご』(1957)などベルイマン作品に重要な役柄で出演し続け、プライベートでもベルイマンの良き友人であった。1982年『ファニーとアレクサンデル』の出演を最後に、1986年5月26日、76歳で世を去った。
[その他ベルイマン作品出演作]『闇の中の音楽』(1947)『女たちの期待』(1952)『道化師の夜』(1953)『愛のレッスン』(1954)『女たちの夢』(1955)『魔術師』(1959)『悪魔の眼』(1960)『鏡の中にある如く』(1961)『冬の光』(1962)『沈黙』(1963)『ペルソナ』(1966)『恥』(1968)『夜の儀式』(1969)『鏡の中の女』(1976)『秋のソナタ』(1978)

ビビ・アンデショーン

ビビ・アンデショーン

第七の封印:ミア
野いちご:イーサクの婚約者サーラ/女学生サーラ

1935年11月11日、ストックホルムで生まれる。1953年、ニルス・ポッペ監督主演の『Dum-Bom』でデビュー。翌年王立演劇学校に入学。在学中にベルイマンに見出され、学校を中退。1955年『夏の夜は三たび微笑む』を皮切りに、『第七の封印』(1956)『野いちご』(1957)とベルイマン作品の常連となる。1958年『女はそれを待っている』で、共演したイングリッド・チューリンらと共にカンヌ国際映画祭女優賞を受賞。1966年『仮面/ペルソナ』の演技で全米映画批評家協会賞主演女優賞を受賞。『エアポート80』(1979/アメリカ)『バベットの晩餐会』(1987/デンマーク)など、国外の映画でも活躍する。最新作は2010年放映のTVシリーズ「Arn」。
[その他ベルイマン作品出演作]『魔術師』(1959)『悪魔の眼』(1960)『この女たちのすべてを語らないために』(1964)『情熱』(1969)『ザ・タッチ』(1971)『ある結婚の風景』(1974)

ヴィクトル・シェーストレム

ヴィクトル・シェーストレム

野いちご:イーサク・ボルイ
1879年9月20日、スウェーデンのシルボーダル生まれ。映画監督、脚本家として草創期のスウェーデン映画界やハリウッドで活躍し「スウェーデン映画の父」と呼ばれる。1912年『Ett hemligt giftermål』でデビュー。以降次々と作品を発表し、1921年に公開された『霊魂の不滅』はスウェーデン映画史上最も重要な作品として語り継がれる。1923年ハリウッドに渡り、リリアン・ギッシュ主演の『真紅の文字』(1926)『風』(1928)などを大ヒット作を連発。その後、サイレントからトーキーに移るにつれ作品数が減少。1937年の『Under The Red Robe』を最後に監督業を退く。その後は後進の育成にあたり、新人時代のイングマール・ベルイマンにも数々の助言を与えた。俳優としても活躍したシェーストレムは、晩年78歳で『野いちご』に主演。高齢をおしての撮影には困難が伴ったが、本作の演技でナショナル・ボード・オブ・レビューの主演男優賞を受賞するなど世界的絶賛を浴びた。本作を最後に、1960年1月3日、80歳で世を去った。
[その他ベルイマン作品出演作]『歓喜に向かって』(1950)

イングリッド・チューリン

イングリッド・チューリン

野いちご:マリアン
1926年1月27日、スウェーデンのソレフテオー生まれ。幼少の頃からバレエを習い、王立演劇学校で学ぶ。同期にはマックス・フォン・シドーがいた。1957年『野いちご』でベルイマン作品に初参加。1958年『女はそれを待っている』で、共演したビビ・アンデショーンらと共にカンヌ国際映画祭女優賞を受賞。以降、『魔術師』(1958) 『冬の光』(1962)『沈黙』(1963)など立て続けに出演し、ベルイマン作品に欠かせない女優となる。ベルイマン作品以外ではアラン・レネ『戦争は終わった』(1966)、ルキノ・ヴィスコンティ『地獄に堕ちた勇者ども』(1969)などに出演。60年代からローマで暮らしていたが、病気の治療のためスウェーデンに帰国。2004年1月7日、77歳で世を去った。
[その他ベルイマン作品出演作]『狼の時刻』(1968)『夜の儀式』(1969)『叫びとささやき』(1973)

ニルス・ポッペ

ニルス・ポッペ

第七の封印:ヨフ
1908年5月31日、スウェーデンのマルメで生まれる。喜劇役者として知られ、57作品を超える映画、TV映画に出演。脚本家、監督としても才能を発揮した。他のベルイマン作品出演作に『悪魔の眼』(1960)がある。2000年6月28日、92歳で世を去った。

ベングト・エケロート

ベングト・エケロート

第七の封印:死神
1920年2月8日、ストックホルムで生まれる。『第七の封印』(1956)で演じた死神のキャラクターは、その後の様々な映画、テレビドラマにおける死神のイメージに多大な影響を及ぼした。ウディ・アレンが自身の作品に度々登場させているほか、アーノルド・シュワルツェネッガー主演『ラスト・アクション・ヒーロー』(1993)、マーク・ウェブ監督『(500)日のサマー』(2009)などいくつものオマージュ、パロディが誕生した。他のベルイマン作品出演作に『魔術師』(1959)がある。1971年2月8日、51歳で世を去った。

ビルギッタ・ペテルソン

ビルギッタ・ペテルソン

処女の泉:カーリン
1939年1月7日、スウェーデンのウプサラ生まれ。1954年『Salka Volka』でデビュー、1958年『魔術師』でベルイマン作品に初参加。60年代以降はテレビに活動の場を移す。

ビルギッタ・ヴァルベルイ

ビルギッタ・ヴァルベルイ

処女の泉:テーレの妻
1916年12月16日、ストックホルム生まれ。1948年『愛欲の港』でベルイマン作品に初参加。ほか、『刑事マルティン・ベック』(1978)『日曜日のピュ』(1994)など映画、テレビドラマで活躍。
[その他ベルイマン作品出演作]『夏の夜は三たび微笑む』(1955)『恥』(1968)

グンネル・リンドブロム

グンネル・リンドブロム

第七の封印:村娘
野いちご:イーサクのいとこ
処女の泉:インゲリ

1931年12月18日、スウェーデンのヨーテボリ生まれ。地元で演技を学び、1952年グスタフ・モランダー監督『Karlek』でデビュー。1956年『第七の封印』でベルイマン作品に初参加、以降『野いちご』(1958)『処女の泉』(1960)と立て続けに出演する。ベルイマン作品のほかにも、映画、テレビドラマと幅広く活躍。最近の出演作に『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(2009)がある。
[その他ベルイマン作品出演作]『沈黙』(1962)『冬の光』(1962)『ある結婚の風景』(1974)

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