池田千尋

何考えているのかわからない、フラフラした男。
一直線な女は、そんな男のやさしさに救われた。
痛くて情けなくてリアルで、すべての瞬間が愛おしいラブストーリー。


東京のカレーが美味しい良評判のカフェでアルバイトする男、本田(28歳)。来る者は拒まず、去る者は追わず、ただ過ぎていく毎日を生きている。
スーツケースに全財産を詰め込み、勢いだけで上京してきたワケあり女、アカリ(23歳)。住む場所も仕事のあてもない。
「よかったら、うち来る?」「とりあえず、ここにいれば?」
これは恋の始まりか、それともつかの間の共同生活か? 人を愛するって、なんだろう? 私たちはいつだって手探り状態のまま、出会いと別れを繰り返す。そして傷つくことを恐れながらも、また一歩前に進むのだ。今日こそその日、と自分に言い聞かせながら——。
趣里・佐々木大介らみずみずしい若手と、香川京子・渡辺真起子ら美しきベテランの競演、『東南角部屋二階の女』の池田千尋監督、待望のオリジナル長編映画。