ブックデザイン

紙の本をめぐる、冒険。知られざるブックデザインの世界

菊地信義。その名前を知らなくても、彼が装幀した本なら、あなたも人生のどこかできっと手に取っているはず。空前のベストセラーとなった山口百恵「蒼い時」、俵万智「サラダ記念日」をはじめ吉本隆明、大江健三郎、古井由吉、平野啓一郎ら1万5千冊以上もの本を手掛けた稀代の装幀家。

これは、美しく刺激的な本づくりで多くの読者を魅了し、作家たちに愛されてきた菊地の仕事を通して“本をつくること”を見つめた、おそらく世界初のブックデザイン・ドキュメンタリー。監督は、是枝裕和・西川美和率いる映像クリエイター集団「分福」に籍を置き、柳楽優弥主演の劇映画『夜明け』で鮮烈なデビューを果たした広瀬奈々子。手作業で一冊ずつデザインする指先から、本の印刷、製本に至る工程までを丁寧に綴り、ものづくりの原点を探る。