『マクダルのカンフーようちえん』を
深く知るためのキーワード

武当山(ぶとうざん)

カンフーようちえんのある武当山は、中国・湖北省にある文化遺産で、「北の少林寺、南の武当山」という言葉が示すように、中国二大拳法の一つである“武当拳”発祥の地。『グリーン・デスティニー』のほか、リメイク版『ベスト・キッド』で、ジェイデン・スミス演じる主人公がジャッキー・チェン演じる師匠と訪れた修行の場としても知られている。また、「玄天真武大帝」を奉る道教武当派の発祥の地でもあることから、世界各国から観光客が訪れる。

武漢市(ぶかんし)

武当山への入り口となる、中国湖北省の大都市。湖北省の東部に位置する、同省の省都。長江を挟んで、武昌・漢陽・漢口の三鎮が並立している。また、大分市の友好都市でもある。ここから南西に約100Km進んだところには『レッドクリフ』の舞台になった赤壁がある。マクダル親子は高速バスを使って、重慶市に入り、そこから4日間を要する長江三峡下りを経て、武漢市にやってきた。

更年期(こうねんき)

マクダルのママが悩まされる「コウネンキ」。ホルモンバランスの崩れによって起こる症候群。自律神経失調症や情緒不安定といった心身の様々な不調など、仕事や家事など日常生活に支障を及ぼすことも。

モーツァルト効果(もーつぁるとこうか)

マクダルがおなかにいた頃にミセス・マクが参加した「モーツァルト胎教実験計画」。1990年代に行われた心理学研究から、モーツァルトに代表される「クラシック音楽を聴くと頭が良くなる」と主張される効果。今でも論争を続けているが、この言葉はアメリカの音楽家、ドン・キャンベルによって商標登録されている。

清明上河圖(せいめいじょうがず)

11~12世紀にかけ、世界最大級の都市であった開封市(かいほうし)。中国・河南省東部に位置した、繁栄の様子を忠実に描いた画巻。日本にも、模写が東京国立博物館、宮内庁、大倉集古館などに所蔵されている。劇中では、マクデブが訪れる場所として登場する。

推手(すいしゅ)

カンフーようちえんの園長先生が園児たちに教える技。太極拳の組み手の一種であり、防御がそのまま攻撃に転じ、また攻撃が防御に転じるという、攻防一体の技術。ちなみに『グリーン・デスティニー』のアン・リー監督、デビュー作のタイトルにもなっている。

九龍(くーろん)

香港島サイドの反対側に位置する、九龍半島側を指す。繁華街として知られるチムサーチョイやモンコックがあり、モンコックの西に位置するのが、マクダルの家のある大角咀区(だいこっちょい)である。

老子(ろうし)

カンフーようちえんの園長先生が子供たちに教える「老子」。古代中国の哲学者であり、道教創案の中心人物。彼の思想である“無為自然”とは「自然との融合を目指すという意味は持たず、あるがままに暮らすべき」というもの。園長先生がマクダルに授ける「人法地、地法天、天法道、道法自然(人は地に倣い 地は天に倣う 天は道に倣い 道は自然に倣う)」の教えや、子供たちの寝室に飾られた額に書かれた「守静篤(静を守って篤し)」も彼の言葉である。

ブルース・リー

32歳の若さでこの世を去った伝説のカンフースターにして、中国武術家。ビッグマウスともいえる、その発言や影響力から『燃えよドラゴン』の撮影中など、私生活で腕に自信のある武術家や格闘家から戦いを挑まれる事が多かった…が、園長先生のライバルだったのは“プルース・リー”である。

チョウ・ユンファ

“亜州影帝”(アジアの映画王)と呼ばれた『男たちの挽歌』で知られる香港出身の俳優。近年はハリウッドに進出し、『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』などに出演。ちなみに、『グリーン・デスティニー』では武当派の剣士を演じた。

ユエン・ウーピン

子ウシのメイが参加した「ユエン・ウーピンの夏休み児童ワイヤークラス」。ユエン・ウーピンとは、ジャッキー・チェンやドニー・イェンの才能を見出した、香港の映画監督・武術監督。『マトリックス』ではハリウッドに進出し、世界中でワイヤーアクションの第一人者として知られている。もちろん、『グリーン・デスティニー』も担当。

原作(春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ)に登場するエピソード

 鶏モモ肉の誓い(「マクダルとトリのモモ肉」より)
 折り紙で彩られたサッカーゴール(「美しき敗者」より)
 千年に一度、時を告げる時計(「永遠の鳩時計」より)

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